2013年9月27日、弘前大学大学院医学研究科に寄附講座「大館・北秋田地域医療推進学講座」が開設されました。当講座の目的は、大館・北秋田地域の特性を踏まえて、がんを中心とする地域で重要な疾患に対しての臨床研究や疫学研究を推進することです。一方で、大館市立総合病院を中心とした研修医師教育プログラムを充実させること、地域医療を担う医療従事者の確保にかかわることについても、当講座の重要な使命と考えております。「大館市立総合病院をはじめ地域の病院と連携して、地域の皆さんが安心できるゆるぎない地域医療体制を構築し、質の高い医療を提供し続けること」が私たちの目標です。
大館・北秋田地域医療推進学講座 スタッフ一同
スタッフ紹介
- 教授 袴田 健一
- 客員教授 葦沢 龍人
- 准教授 和嶋 直紀
- 助教 平賀 寛人
- 助教 三浦 理絵
概要
- 大館・北秋田地域における地域医療診療交流の推進弘前大学と大館市立総合病院間での医療診療交流大館市立総合病院でのがんを中心とした疾患の診療において、本講座および消化器外科学講座、消化器血液内科学講座、産科婦人科学講座から、複数の医師、教員を継続的に派遣し、初期・後期研修医の教育、指導にあたる。本年度も大学と大館市立病院を中心とした地域間の連携を密にとることで、更なる地域医療水準の向上、安定化を目指す。また遠隔画像解析システム「高度外科診療のための広域ネットワーク」を活用し、臨床診断面での更なる水準向上を目指す。
- 大学と地域の病院との循環による地域医療を担う人材の育成医師の地域定着を目指した魅力ある研究プログラムの創出本講座および消化器外科学講座、消化器血液内科学講座、産科婦人科学講座から大館市立総合病院に指導医を派遣し、初期・後期研修医の教育、指導する。また卒後研修プログラムに関しては、他の地域医療現場との交流・連携を一層、推し進める。
- 地域医療において重要な疾患の予防・診断・治療に関する研究大舘・北秋田地域における消化器、婦人科領域のがんを含めた疾患の背景因子等についての検討を進める。疾患別、年齢層別にその地域特性について解析を進め、結果が出次第、地域医療従事者を対象とした講演会、市民を対象とした公開講座の形で公表する。
具体的地域活動
- 社会貢献活動として「Future Doctor Seminar in 大舘」を、大館市立総合病院を会場として開催する。
- 大館市立総合病院の共催のもと、大館市・北秋田地域在住の高校生を対象とした医療職についての説明会、模擬講義を、大館市立総合病院にて行う。
- 大館市立総合病院との共催のもと、大館市・北秋田地域在住の高校3年生を対象とした最新医療についてのミニレクチャーを、弘前大学医学部医学科のオープンキャンパスにて行う。
- 医療スタッフおよび市民を対象としたがん疾患や生活習慣病についての講演会、公開講座を開催する。